第1話〈適当…?〉

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「課長!!!!」 音が響くぐらいに課長室の扉を思いっきり開ける。 「!!?な、何だ夏江!入る時はノックをしろ!ノックを!!」 「有給ください!!!!」 「いや、話聞いてぇ!?!!?」 課長の注意を無視して本題に入った。というか単刀直入に言ってやった。 「って、有給?」 「はい。有給です。申請書は書きました!コレ!」 ずいっと課長に差し出す。 課長は少しびっくりしたようで、 「ゆ、有給といってもだな、正当な理由がなければこちらは許可が出来ないんだぞ?」 と一言。 そしてボクの休暇理由を見て、黙り込んでしまった。 「課長、ど、どうでしょうか…?」 ダメだったのだろうか…?不安になったボクは声をかけた。 すると課長は 「んーあー……いいんじゃないか。」 といった。 「えっいいの?っ、ですか?」 「あぁ。これからも失敗続きだと困るしな。」 そんなこんなでボク、夏江萌樹は、3日間の有給が取れました!
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