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「裕也君大丈夫?」
複数の男女が野忌崎へ集まる。
さすがだな、と俺は思う。これが好感度や人望の差というやつだ。
「大丈夫、大丈夫。」
裕也が手をヒラヒラとさせる。
「でもさ…神崎君の家系…」
「大丈夫だって。」
野忌崎はそう言うと席へとつく。
「はぁヒヤヒヤした。」
椎名がボソリと言う。
「俺もだ。」
「はぁーー」
椎名が安堵のため息をつく。
「加藤くんは死んじゃだめだよ。」
加藤くんは…か。
結局放課後まで神崎たちが帰ってくることはなかった。
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