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正平と付き合い始めて、5年。
私はもう30歳を迎えようとしていた。
正平とは仕事の取引先で知り合った。
1つ年上で、自信に満ち溢れて、いつも笑顔で、私の腕を引いてくれた。
付き合うことを決めたのは、彼が私にない魅力をたくさん持っていたからだ。
「優香はもっと積極的にならないと。
もっと周りが自分に求めてることを読み取って、行動に移さなきゃダメだよ」
正平は私によくそう言った。
そうか…
だから浮気なんてことになるんだ。
正平が私に求めてること、私には分からなかったから…。
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