ホントはね

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ホントはね

きらいきらいだいきらーい! いつでもぼくはひとりぼっち。 ひとりであそんでもたのしくないよ。 となりのへやからはあのきらいなおとがきこえてくる。 ぼくもいっしょになきたいくらい。 きらいきらいだいきらーい! すきになんてなりたくないよ。 ちかづけないで、きらいなんだから。 どうしてわかってくれないの? ぼくはまえみたいにあそんでほしいのに。 ぱぱとままはぼくのことがきらいになっちゃったの? ごはんのときもひとりぼっちになる。 まえはたべさせてくれてたのに。 ぼくのつかってたほにゅうびんをつかってる。ぼくのなのに。 それはぼくのふくだ。きたなくしないでよ。 きらいきらいだいきらーい! ふたりでるすばんなんてぜったいにいやだよ。 おいてかないでよ。 ないてるよ。ねぇないてるよ。 てれびのおとがきこえないよ。 なんでないてるの? しゃべってくれなきゃわからないよ。 べろべろばー! 『キャハキャハキャハ!』 わらった。 ぼくにもめんどうみれるのかな? あれっ! かくれていたぱぱとままがでてきたよ。 ぼくのあたまをやさしくなでてくれた。 だからね。 いまはね。 すきすきだーいすき! ぼくのじまんのおとうとさ!! 【完】
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