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2018年 3月11日
この日、僕は全てを失ってしまった。
僕にとって最愛の人であり、僕のすべてだった女の子、莉生(りう)。
元々彼女はTwitter上の裏垢女子で、本名すら知らなかったし、実際に会ったこともない人だったけど、本気で好きだったし愛していた。
いつもより元気がないときには
「今日大丈夫?元気ないけど...」
と気遣い、
彼氏と別れた時には
「別れは心の骨折だ!今は痛いが治ればもっと強くなる!!」
と励まし、
至れり尽くせりやってきたし、愛のすべてを注いだ。
そもそも、1回告白してフラれたにもかかわらず、諦めず、いつまでも尻を追っかけ続けた僕が悪かったのだろうか。
いつでも「愛してるよ」といったような言葉攻めは欠かさなかったのに。
なぜ彼女はあんな言動をとったのだろう。
以下がその、一部始終だ。
僕が彼女に尋ねる。
「最近俺に冷たいけど、実際俺のことどう思ってるの?
①彼氏と同じくらい大事
②彼氏ほどじゃないけど、大事っちゃ大事
③大事じゃないが、どうでもいいと言ったらウソになる
④完全にどうでもいい」
前述の通り、愛の限りを尽くしてきた僕だ。
よもや④はあり得ないだろうと確信していた。
しかし...
「④。あんたなんか、重いし、めんどくさいし、話してて全然楽しくないし、ハッキリ言ってどうでもいい。」
そう、彼女の本心はこうだった。
僕は思った。
「ここまでの愛情を注いでも、俺の事を受け入れないってことは...俺なんかきっともう、誰にも受け入れてもらえないんだな。」
そういった気持に駆られ、泣いた。
もう僕は誰かに入れ込んだり、愛したりできなくなった。
これが、僕が全てを失った経緯だ。
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