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初産が30だったとかで、兄は小さめだったが「中々出てこなくてさ、痛いの何の…」
この話しが晩年になると「スイカを鼻の穴に無理矢理入れるような痛みよ」
というか…そもそもスイカが小さな鼻の穴に入るわけがねぇ！
その痛みがわかるんかい?!とほくそ笑んで聞いていた。
兄が無事に産まれた時の行男は大喜びしたそうな。
男だ！長男だ！と。昔の人だなぁ…どっちでも無事に産まれてくればいいんじゃない?!
照子は和服が好きで、何かあれば必ず和服。お花見だかの写真も和服に1歳の兄を抱いている。
兄は照子に似ている。それはそれは可愛いと兄を溺愛していた……はず！
行男の笑顔も物語っているが…後に私が産まれると行男はデレデレになっていた。
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