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「梨真ちゃん」
「……ん?」
「みのりちゃんって子の彼氏さんのことはよく分かんないんだけどね?俺多分負けないくらいいっぱい付けちゃってる」
「……」
「怒られんの覚悟で……、その、ね?」
極力見えるところは避けようとは頑張ったんだけど、梨真の声を聞いたら最後。もう無意識だった。
他の男を梨真に近付けない為に、梨真は俺だけのだよって、まるで独占欲の剥きだしじゃん恥ずかしいって自分でも思うんだけど、この際恥ずかしくてもカッコ悪い男でもでもいいやって開き直ってしまうくらいに、梨真の温もりを手放したくない。
この子を好きになってよかった。
梨真が俺を諦めずに選んでくれて救われた。
彼女の寝顔を見ながら俺、多分世界一幸せな朝を過ごしているんだって実感してる。
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