01.別れるための決意

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始まりから30分程経っていた所為か、みんなは既に打ち解けているようで盛り上がりは右肩上がりの一方だったから助かった。 和美ちゃんは私より何倍もコミュニケーション能力に優れているから誰とでも気さくに話せているし、葉月ちゃんとその友達もみんなすごく可愛くて話し上手で、そしてお洒落だ。 わ、私も楽しまなきゃ損だ。 私には恋愛に対して幾つか理想がある。 小学生の頃からお小遣いの殆どを色んな種類の漫画雑誌に費やしていたくらい、恋愛というものに恋い焦がれていた。 今までは実際に自分が経験した事がないから、見たモノの知識を切り取って『こうなりたい、ああなりたい』という思いを募らせていただけだけれど、実際に砂羽くんと付き合うようになってからも変わる事なく思い続けていることがある。それが、 【毎日好きだって言ってもらえること】 フランス人でも毎日言わないよって、中学の頃の友達にツッコミを入れられたことがあるけれど、実はひっそりと今でもそんな事を思っている。 それから、 【困ったことがあった時1番に頼りたいって思う人】 これも多分何かの漫画を読んでそう思い始めたんだろうけれど、この2つの理想だけは成長した今でも思い続けている。
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