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「ま、あたし的には2人が別れてくれた方が砂羽のこと狙いやすいんだけどねー」と言いながら、さらっと爆弾発言をしたエリちゃんはそのまま丁度良いタイミングでやって来た電車に乗り込んだ。
「束縛……か」
私が砂羽くんに対して思う気持ちは、束縛って言うカテゴリに分類されるのかな。
他の子の元に行かないで、もっと好きだって言って欲しいっていう思いは全部束縛になってしまうのかな。
頭を捻って考えてみても、何しろ経験値がまるでないから束縛なんてしたこともないし勿論されたことだってない。だからどんな気持ちになるのかさえ、実際には分からない。
「経験がモノを言うってこういう事か……っ!」
未だに来ない電車を待ちながら1人、悔しさのあまり奥歯を噛み締めていた。
「―――あっ!」
「……え?わ、私?」
「昨日の子!泣き虫ちゃん!」
「……はい?」
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