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「―――こんなの要らないよ!バカじゃないの!」
私の手元にあった白い小さな紙袋は、砂羽くんの足元に勢いよくゴロリと転がった。
中に入っている物はきっと、あの箱の大きさからして香水なんだと思う。
けれど今はそんなこと1ミリだってどうでもいい。
もう、潮時だよ。こんな人と1年間も付き合えたことに我慢大賞とよく頑張ったで賞を貰いたいくらいだ。
渡したいものがあるからウチにおいでよ、と言われて日曜日のお昼時からノコノコと期待しながらやって来た私がバカみたい。
「……もう別れる。だからそこ退いて」
「やだ。逃がさないよ」
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