元彼上司に隙を突かれ
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元彼上司に隙を突かれ

結弦がわたしの課の課長になって良かったは、エンジン制御ECUに関して詳しい人が上についた事でスムーズに開発が進む事。 「理子、ここ、直しといて」 トミタでバイトをしていた時に結弦の元でパワートレイン開発部のエンジン制御ECUを組み込む業務についていたわたし。 大学院時代もエンジン制御ECUのシステム開発についてを学んでた。 でも、まだまだ半人前で自分では納得のプログラムを組んでたつもりでも、それが不具合を起こしたりしていて、頭を抱えてしまう。 既存のエンジン制御ECUのシステムを見て日夜研究をし、一部プログラムをかき変えたりして開発業務に取り組んでる。 結弦に直すように言われたエンジン制御ECUの動作を確認し、速度などを変更して調整していく。 「ここはこんな感じがベストだな」 いつのまにかわたしの背後に来て、マウスを持ってるわたしの手に手を置き、結弦がシステムのプログラムを訂正した……。 燃料をエンジンにタイミングよく、そして最適に噴射するために電子制御を行うのがエンジン制御ECU。 燃焼をコントロールすることでエンジン本来の性能を高め、高出力化や燃費向上を実現する。 そのシステムを開発するのがわたしの仕事だけど、できあがった車のエンジンに関する知識はないから、これで大丈夫か不安だったりした。 だから、結弦がデンタに転職してきてわたしの課の課長になった事は仕事の面ではありがたかった。
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