23人が本棚に入れています
本棚に追加
「 高木社長、こんばんは。
いつもお世話になっております。
今日はよろしくお願いいたします。」
「 先生いつもお世話になっております。」
高木社長は夫に挨拶をすると私の目を見つめた。
何かを言わないといけない思い詰めた顔をして。
私はそんな顔の高木社長を見たのは初めてだった。
いつもブスっとしているが怖い感じを受けたのは初めてだ。
夫は他の人との話に興じている。
「 その髪はとてもいい。
そのドレスもとてもいい。」
高木社長は私を見つめて言った。
( これって褒められてるの?デイすられてるの?
父親世代の人ってこんな感じかな?
言いにくい事を言う前にはまずはとにかく褒めるのだ。さすが社長。)
私は最近、高木社長の勧めでお米を取り寄せた事を思い出した。
「 美味しいお米をご紹介していただいてありがとうございます。
毎日ご飯が楽しみです。」
最初のコメントを投稿しよう!