七瀬 真

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いつもはイライラして、仕事がはかどらず、そうなるとセフレを呼ぶ。 ジムに行く感覚で、真にはその行為はスポーツと同じ。 ストレスを解消して男として気分も上がり、仕事もする気になる。 セフレは六人いて、ほとんどがきちんと割り切った関係。 彼氏がいるのもいる。 流石に人妻はないが、仕事に有利だから付き合っている女性もいる。 まぁ、数名、いつか本命の彼女に…なんて打算的な事を考えている子もいるけど、甘いことは言わないしその気にもさせない。 嫌ならいつでもやめていいよと、話す。 社員には手を出さない。 面倒ごとは嫌いだからだ。 それでも女子社員のお誘いは多いし、結構…面倒。 ルックスでモテているのか、お金目当てなのかは考えても意味がない事だけは確かだ。 彼女を作って仕事の邪魔をされたくない。 必要な時に彼女が来てくれるとは限らない。 だからセフレでちょうどいい。 後腐れなく別れられる。 起業してから軌道に乗り出して、まともな男女交際はない。 まぁ、その前にもなかったけど…。 そんなだから彼女が来たらなんて言おうか悩んだ。 (まずお金を返して、非礼を詫びて…。) 「これから、仕事、よろしく。水菜くん。」 「…………違うな。」 「俺は忙しいから、秘書も大変だろうけど…まぁ、頑張って。」 「………違うな?偉そうか?いや、偉そうでもいいのか?社長だもんな。」 ずっとそんな事をしていたら、ドアのところに幸人が立っていた。 「真、何してる?飲み屋で絡んだ相手だって?扱いにくいならしばらく梨香とトレードするか?」 と言われて、慌てて席を立ち上がり、もう一度座り、 「しないよ!!」 と、言葉を発した。 「いつでもどうぞ?」 と、幸人はドアを閉めた。
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