エターナルエモーション

2/6
6778人が本棚に入れています
本棚に追加
/201ページ
次の日に会社に就職先が決まった事を報告して、退職日を翌日と決めた。 休みが土日含めて三日間になり、久し振りに、ノーパソと向かい合い、鈍っていないかを確認した。 古い教科書を引っ張り出し、思い出そうと勉強した。 土曜日に梨香から電話が鳴った。 『採用おめでとう。私は口利きしてないから。それと、水菜さん悩みそうだから、服装は自由なの。ただ秘書はお客様の対応をする事もあるから、プログラマーさんみたいにトレーナーとかスエットとかは勘弁ね? ラフでも少し清潔感あっておしゃれな感じ?ジーンズでもいいよ? 社員証は朝、渡すね。しばらくは私が教えるから気楽にね。 じゃあ、月曜日、待ってるね?』 「梨香さん、いろいろありがとう。これからよろしくお願いします。」 『今回は水菜さんの実力だよ?私も気があう人で嬉しい。よろしくね。 じゃあ、また。』 電話が切れると、本当なんだと実感する。 あんな男の下で働く不安はある。 けど、仕事と割り切ればいい。 極力、構わないようにしていればいい。 相手は社長だし忙しいはずだ。 そう考えて開き直った。
/201ページ

最初のコメントを投稿しよう!