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『水菜、社長の事ごめんなさい。
本人も反省しています。一度、きちんと謝りたいと言っていますので、会社に来て頂けませんか?三週間分のお給料計算もしておきます。
その時渡します。都合のいい時間を教えて下さい。 梨香。』
「おい!辞めるの認めてないけど!」
真は梨香の顔を見て文句を言う。
「いいんじゃない?お給料関係の話なら、必要だから来るでしょ。」
幸人が言うと、怪しい顔で真は二人を見た。
「いいのよ?気に入らないなら。外で会うし?」
梨香に言われて小さくなる。
「いい?男らしく謝ってよ?普段偉そうなんだから…男でしょ!」
「むしろ男だから嫌われてる気がする。男性不信だろ?」
「そうなの?俺は普通に話してたけど?」
幸人が言うと、
「あんただけよ!」
と、梨香も同意した。
梨香のスマホが振動する。
『明日でもいいですか?午前中に、10時で大丈夫でしょうか』
「お、いい!いいって返事しろ!」
画面を強引に見て真は言う。
「あんたね?明日の9時からここで打ち合わせでしょ!」
「早く終わらせる。10時になったら少し抜ける。いいよな?」
「まぁ、大事な話は前半だし、いいよ。」
仕方がないと幸人が言うと、
「ほら!気が変わらないうちに…。」
と、催促されて返信をした。
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