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不運は続くのだと思う。
社長に呼び出されて数名が社長室に並んだ。
「申し訳ない…。」
社長は土下座した。
人員削減、早い話がリストラ。
呼ばれたのは若い四人。
次の仕事が見つけやすい、独身、そういう配慮だと分かる。
「石原さん、次の仕事、私たちも探すから、自分でも探して？面接とか、休んでいいし、有給扱いにするから決まるまでいていいからね。」
社長はいい人だし仕方ないと思えた。
申し訳ないが表情はなかったと思う。
求人誌を買い帰宅した。
ビールを飲みながら丸を付ける。
「ワード、エクセル出来るけど…英語は無理だな。受付、フロント。
ネイル…無理！化粧販売、無理無理！」
求人誌を放り投げた。
特技なんて何もない。
仕事がないとこういう感じかと思えた。
浮いてるみたい…世界に一人で放り出されみたいだった。
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