憂鬱

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憂鬱

仕事探しを始めて、選んでる気もないし贅沢も言ってないけど、仕事は決まらない。 女、高卒、資格なし、笑顔なし、女子力低し…。 散々だなと思いながら、気分転換に青空の下でランチにした。 贅沢は敵だけど疲れた時くらい…と思う。 「あれ?水菜さん?」 「あ、梨香さん、お久し振りです。最近、お見えにならないからガラス体験。」 歩道に面したお洒落なカフェで歩道近くに座っていた為、目に付いたのだと思う。 「うん、仕事忙しくて。それとね、結婚決まったの。招待状出してもいい?」 「おめでとうございます。嬉しいです。例の、長いお付き合いの方ですか?」 「うん、同じ会社のね。もう26だし…そうだ。ガラス工房の先生にも出していいかな?工房に出すね、都合つく人で来てくれたらテーブル全部、工房の人で固めるよ。」 「あ、それはちょっと。出来れば、私のは私の住所に。」 「工房、忙しいかな?」 「あ、いえ。実は経営難で私は次の仕事が決まり次第、会社はやめる事になるので。」 約1ヶ月振りに会う梨香さんに、自分が置かれている状況を話した。 「水菜さん、大変だったね。」 その言葉だけで心に染みる。 「今日も面接、受けてきましたけど高卒はきついです。資格もないし英語も話せません。器用でもない。憂鬱です。」 泣きたい気分で空を見た。
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