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エターナルの最終兵器
エターナルエモーションの社長秘書として戻って半年が過ぎた。
2ヶ月前に梨香は立花 幸人と結婚して、時短で幸人専属として働いている。
15時には帰宅するため、その後に必要な仕事があれば、梨香から引き継いで二人を兼任する。
社内では水菜は、「エターナルの最終兵器」と呼ばれる様になっていた。
「おはようございます。本日のスケジュール確認をさせて頂きます。」
「はい。」
寝ぼけ顔はなく、ちゃんと話を真は聞く。
「うん、これでいい。あ、昼の場所だけ変えれないかな?」
「ああ、社長は野菜ばかりは苦手でしたね。お相手がベジタリアンなんです。
野菜の多い、ブュッフェタイプを探して予約を入れて、相手にも了承を戴いておきます。それでよろしいでしょうか?」
「ああ。お願いします。」
「では、失礼します。」
七瀬 真はちゃんと話は聞いている。
が、目は水菜を見ている。
(ワイシャツにフレアーのスカート。ローマの休日みたいだ。)
少しずつスカートの日も増えてきた。ロングのタイトの時もある。
短いスカートはない。
色もピンクや赤はない。
青、白、グレー、ベージュ、グリーン、黒、地味は変わらない。
最近は伊達メガネを掛け出して、伸びた髪をバレッタで留めるから怖い秘書に見える。
だけど仕事は完璧で、梨香の抜けた後も水菜一人で出来そうだ。
幸人もいい人材と満足している。
それは真も同じだった。
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