1、漱石生誕、そして終焉の地(新宿・早稲田界隈)    

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 ついに猫塚です。  いうまでもなく、デビュー作『吾輩は猫である』のあの猫です。  『猫』では、主人公の猫は酔っぱらって溺死してしまいますが、本当の漱石家の猫は長生きしたといいます。漱石は猫をかわいがり、その死に際しては広く知人に猫の「死亡通知」を送ったそうです。このエピソードは有名ですね。  石を積み上げた細い塔のような猫のお墓です。漱石の死後、大正9年に娘婿の松岡譲が、ほかの夏目家の動物たちと合葬して建てたもの。空襲の際には猫塚も被災しましたが、残った石でまた立て直したといいます。349395b7-ae65-4e9e-af0b-782b29c7f1a5
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