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眠る城
サファナ森の奥の奥にいつ建てられたかわからない古びた洋風の大きな城があるらしいのです。しかし、その城に行った人は何人もいるのだが誰一人として帰ってきてないのです。世の中でその洋風の城は呪われた城や、眠る城と呼ばれているのです。
私は色鮮やかな美しい絵本を広げキラキラな目で絵本を見つめる息子に読み聞かせをする。
『いい?ジョン。ここからが話の始まりだからね?』
うんうん、と顔だけ縦に振りジョンは絵本を見つめ続けている。
この絵本は影絵に水彩画のように色が塗られている。いつもヤンチャクチャな私の息子が引き付けられるくらい。
この絵本はサファナ森の中に入り城から唯一生きて帰ってきた女の子の物語である。
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