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「今度はちゃんと、優しくしますから」
俺が何も言わないでいると、念を押すように透くんが囁いてきた。
片手間のようにばさりと汚れた服を脱ぎ捨てる様が妙に男らしく見える。床へと落とされたそれを視界の端に、
「俺がもう一度達かせてあげます……沙耶さんのこと」
宣言するように告げられると、俺の胸はいっそう高鳴った。
(いや、思春期の女子じゃないんだから……)
そんな自分の反応が、なんだか急に恥ずかしくなってきて、ますます赤く染まったまなじりを隠すように、透くんの首に腕を回し、顔を伏せる。
すると待っていたように、
「ん……あっ……、ぁあ……っ」
繋がったままの身体を、慎重に揺すられる。
言葉に違わず、優しく労るような動きでこすりあわされる接合部が、くちくちと小さな水音を響かせ始める。
腰を優しく抱き込まれ、内側から探るように掻き回されると、萎えることなく芯を持ったままだった自身が、再びとろとろと透明な雫を吐き出した。
「あっ……あ、んん……っ」
絡みつく隘路を割り開きながら、透くんの熱が更に容積を増す。
ひときわきゅんと内側が締まれば、応えるようにその起点となる場所を押し上げられた。
「んぁっ……あ、待っ、や……ひぁっ」
そうされるたび、嫌でも下腹部に熱が集まって、触れられてもいない胸の突起までもが勝手に尖ってしまう。
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