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学校帰り、コンビニにふらっと寄った。何も考えず、例えば手持ちのゴミをコンビニ前のごみ箱に捨てるついでに何か買おうかなって、そんなノリで。
(ウィーン)
「いらっしゃませ~」
なんてことないただのコンビニ。中をちょっと見るだけそんな適当な理由で入ったんだけど、あるものが目に入った。
『トマトジュース…』
別段不思議じゃない、野菜ジュースがずらりと並んでいる棚のとこに1つあっただけのこと。しかもシリーズもので赤緑紫ってあるタイプの…
ただ緑と紫はたくさん在庫はあったように見え、そのトマトジュースだけは1つだけしか残ってなかった。トマトジュースが人気ってそのくらいの話だと普通は思うだろうけど、その時俺が思ったのは違った。
何か変。別に勘の鋭いタイプの人間っていうわけでもなければ、とんでも妄想をひっけらかす危ないタイプの人間でもない。ごくごく普通の高校生。
そんな俺の目の前に止まったそのトマトジュース。勘とさっき言ったが手に取ってみるとそれは勘だけじゃないことがわかる。
『期限のところ、2119年!?』
100年も先の年が書かれてたのだ。無論誤字、そう解釈したのだが…
「えぇトマトジュース、250円になります。。。
ってあれ?店長これうちにありましたっけ?」
「ん?さぁ。全部把握してないけど店内にあるんだからあったんでしょ。」
と、不安をあおる会話がなされていた。気にはなったが、ともかくそれを買い、飲むことにした。なんで?って言われてもなんとなくとしか言えないけど、なんか飲みたかったんだ。
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