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俺は思わず吐いた。光も同じことをした。
飲み始めたのは昨日の夜とはいえ、とてもじゃないけど正気じゃいられなった‥
自分が気づかずに飲んだのが他人の血液だって想像してみて、味に不自然なとこは無い、ただ妙に赤赤してて、ドロッとした液体だったってだけ。
トマトジュースでとろみが100%とかだったら普通の赤より濃い目もうなずけるけど、それがらすべて血だという裏付けになるものだとしたら…
薄気味悪くて、思わずわずかに残ってのも捨てた。でも、、、
「おう、おう、それどうしたんじゃ?」
とりあえず経緯を話すと…
「・・・・どうしてそなたらにそんな代物が迷い込んだのかは知らぬが…
それは神より賜いし贈り物、無粋な真似はするのではないぞ?
家宝として保管しておくことをおススメするぞい・・・
それじゃ、私はこれで失礼するよ・・・」
そういうと去っていた。
あ、思い出した。
『あの人、あの時の店長さんだ…
雰囲気や喋り方は違ったけど見た目は…』
光『ん?じゃそれおかしくね?なんであのジュースを打ってるところにあの婆さんがいるんだよ…』
『祖母さん何処から来た?』
光『何処って向こう・・・だって向こうに帰ったし・・・ってあれ?』
『あっち、行き止まりだよ?勿論途中に家なんてない、変な形を模した壁がズラッとあるだけ…』
光『まさか…』
『俺が寄ったコンビニは、融合した神の赤取神の化身。で、あの祖母さんはこの地一帯に元々奉られていた神…の化身…ってとこかな?』
光『でもなんで?』
『さぁ?分かんねぇ~』
光『分かんねぇってなぁ…』
『まぁいいじゃん、帰ろうぜ♪』
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