七月五日

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 仕返しとばかりに、僕は言ってやった。 「友香ちゃんは?」 「私? 聞きたいの?」  聞きたいのだろうか……? その返答を、僕は本当に知りたいのだろうか? 「聞いて来たんだから……言わないとお相子じゃないだろ?」 「答えなかったじゃん」  友香ちゃんは笑って言った。  『答え』は知ったのに『応え』なかった事が問題だった。 「そうだったね」 「やってるよ。たまに」 「……え?」  驚いたあまり、僕は振り返ってしまった。  そこに『少女』の姿はなく、『女性』の姿だった。  馴れたように僕の恥部ばかりを刺激していたせいで、すっかり頭が麻痺していた。  いや、『性欲』に脳が支配されていたのだ。  少女ではないと思い込む事で、その罪の意識を消そうとしていたのだ。
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