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仕返しとばかりに、僕は言ってやった。
「友香ちゃんは?」
「私? 聞きたいの?」
聞きたいのだろうか……? その返答を、僕は本当に知りたいのだろうか?
「聞いて来たんだから……言わないとお相子じゃないだろ?」
「答えなかったじゃん」
友香ちゃんは笑って言った。
『答え』は知ったのに『応え』なかった事が問題だった。
「そうだったね」
「やってるよ。たまに」
「……え?」
驚いたあまり、僕は振り返ってしまった。
そこに『少女』の姿はなく、『女性』の姿だった。
馴れたように僕の恥部ばかりを刺激していたせいで、すっかり頭が麻痺していた。
いや、『性欲』に脳が支配されていたのだ。
少女ではないと思い込む事で、その罪の意識を消そうとしていたのだ。
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