七月五日

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 いつの間にか、僕の右手はソイツを握っていた。  間の前で自慰行為にふける少女を見ながら、僕もまたそうしたかったのだが、友香ちゃんが左手でそれを制止した。 「ダメ。やってあげる」  右手で自分の秘部を、左手で僕の秘部を、友香ちゃんは快楽を貪るように刺激し続けた。 「ちょっと待った……出る……」   ピタリと、その手は離された。待ったとは言ったものの、実際に止めて欲しくはなかったのだが。 「こんな感じで私は一人でやってるよ」 「途中から一人じゃなかった」 「だって面白いんだもん。口開けて私の事見てオナろうとしてるからさ」  そんな単語がその口から出て来た事に僅かばかりのショックはあったけれど、もはや些細な事だろう。  べったりと手に着いた自分の愛液を見て、友香ちゃんは僕の口にその指を入れた。  無味ではあったけれど、その行為と部位から出たものという事実に頭が占領されて既におかしくなっていた。  指を舐めつくすと、友香ちゃんを立たせてそのスラっと伸びる脚の付け根を見上げるように僕は舌を伸ばした。 「ダ~メ」 「もう……さっきからおかしいんだ……なんかこう……上手く言えないけど……」 「ヤりたいんだ?」  友香ちゃんの提示した答えは至極簡単なものだった。
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