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プロローグ
僕は恋をしている。
始まりは彼女に連れられて行ったホテルだった。
ホテル……その目的は主に性行為にある。ビジネスホテルよりもある種の充実感もある為、もしかしたら一人で使う出張のサラリーマンもいるかもしれない。
けれど、僕はそうではなかった。同伴者がいた。
『女性』ではない。
『少女』だ。
四十歳を迎えた僕が連れているのは十七才の少女だ。
そんな彼女に、僕は恋をしている。
これは罪の告白だ。
なんの罪かと問われれば、恋をした事ではない。
人を好きになる事は自由なはずだ。歳の差があろうとそれを罪としてはならない。
これを書き終えた時、僕は罪を犯すのだ。
法が許さないのであれば、そうするしか二人になる道は無いのだから。
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