だんだんだん

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ダン、ダン、ダン。 朝7時。3Fの事務所へ向かって階段を上る。 ダン、ダン、ダン。 まるで両足に鉛でも括り付けられているかのように、一段一段が重い。 ダン、ダン、ダン。 ダン、ダン、ダン。 ガチャ。 ゴオォォォ。 風の音がする。気がつけば5Fの屋上まできていた。 ふぅ。フェンス越しに下を覗く。 駐車場に整然と並ぶ白い営業車。 それは思いの外綺麗で、吸い込まれてしまいそうになるくらい、輝いてみえた。 「まだ大丈夫。」 「私は大丈夫。」
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