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"それ"とは人生そのもの。
男は、強大で容赦の無い『己の人生』に立ち向かっている。
人生の具現体が"それ"なのだ。
「くらえ!」
「無価値!!」
再び男は爆ぜる。
血肉が、無様に辺り一面に飛散する。
しかし男はどこからともなく現れて、拳を振るう。
一方的な蹂躙。
男は何度も死と再生を繰り返す。
"それ"の容赦のない殴打のラッシュが宙を舞う。
「ゴミカスが! 往生際が悪いってもんだ!」
命は平等、生きる権利、いらない命なんてない……
愛ある言葉を丸ごと否定するかの如き死のバーゲンセール。
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