最弱HERO

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"それ"は悲鳴を上げていた。 一矢報いたのだ。 諦めない決意が可能とさせた。 「いままでよくもやってくれたなぁ!!」 「こしゃくな!!」 "それ"の振るうパンチは空を切り、代わりに男のストレートパンチが鼻頭を貫く。 「うおおおおおおおおおおおおおりゃああああ!!!!」 屈辱、嫉妬、焦燥、憤怒…… ありとあらゆる感情を纏ったラッシュが"それ"を蹂躙する。 「これで……終わりだぁぁぁッ!!」 全体重、全腕力、全決意を秘めた重い一撃が胸を破壊した。 "それ"は絶叫しながら爆散し、消滅する。
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