同室者は知り合いだった

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ダイニングテーブルの席に座りながら湊を待つ。 まだかな〜まだかな〜。湊の料理はすっごく美味しい。どこの、高級レストランにも遅れをとらない味。いやぁ、イケメンってなんでも出来るからすごいよな 「あっ、ちゃんと座ってる。」 手にお皿を乗せながらやつは来た。 「いやさ?あっ、ちゃんと座ってるってなんだよ。座れって言われたから座ってますけど?なにか?」 なんか、カチーンってきた。湊のヤツめ!!馬鹿にしよって!!! 「ごめんってば!!ほら、これ食べて機嫌直してぇ〜。」 おれが、こんなので機嫌を良くすると思ったか馬鹿め まぁ? 「ふぁぁぁあ、美味い!!最高。」 今日ぐらいはあいつの策に乗ってやらんこともない……これ本当に美味しい。 「でしょでしょ〜!!今日は自信作だよ」 「あれ?おい、玉子焼きがはいってない…」 そう、いまさっき作り直した玉子焼きが入ってないのだ……何故だ…何故なんだ。密かに楽しみにしていたのに 「ん?あぁ、お昼の弁当用だよあの玉子焼き。」 ま、マジでか!?!?こいつ、やりおるな。お昼の楽しみがひとつ増えた!!やったー 「ふふ、喜んでもらえて良かった。作った甲斐が有るよー!あっ、はいこれ。忘れないように今のうちに入れといてね〜」 こいつ、できる嫁だ…!!なんだよ、湊のやつ嫁度が高すぎませんかね。花嫁修業ですか?嫁ぐんですか?さよならですか? 「いや、俺は〜嫁っていうか〜まぁ、別にどっちでもいいんだけど。出来れば怜央が嫁に来てくれれば万々歳。」 と意味不明な言葉を呟いてる湊を無視して俺は 「ご馳走様」 といい、席を立った。 ちなみに、全部食べた。 ワンプレートごはんの朝ごはんはすっごくオシャレだった。ソースが綺麗にかけられていてお皿に絵画を書いている。何処のミシュランシェフ?と聞きたくなるぐらいソースの配置が完璧だった。 朝はクロワッサンとバターロールをオーブントースターで焼いて色々なジャムソースがカラフルに彩られている。朝から食べても重くならない、胃に優しい野菜スープの優しい香り。あまり塩辛くなく健康的な味だった。 サラダはシーザーサラダサラダ。生ハムが入っていてクルトンのサクサク具合とレタスのシャキシャキ感、生ハムの塩味がお互いに協和しあい食材のアンサンブルがとても美味しかった。 面と向かって「美味しい」とか「最高」としか言えないけれど湊の料理は世界一最高でそれを同室だからって理由で毎日食べられるのはすっごく嬉しい。お昼も食べられるってことはつまり、、、3食湊飯尽くしと言うことで.......考えただけでヨダレが出てきそうだ。
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