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周りにジロジロ見られてる。すっごく、気持ち悪い視線。あー、やだやだ。だから、嫌だったんだよ。湊のやつめ。
当の本人、湊は笑ってる。声を出さずに笑ってる。こいつ、絶対やってやる(((あかんよ、あかん、玲央抑えるんだ。そう、精神を落ち着けて……
「レオ?どしたの?百面相して?」
「お前のことを考えていた」
あーー、イライラする。はぁー。
「え?/////」
なんで照れてるんだよ変態め。
「てか、なんで着いてくんの?はよどっか行けよ」
「いや、俺と怜央は同じクラスだよ。言ってなかったっけ? 」
しらん。断じて知らん。
「あのさ?湊。お前、教室いなかったじゃん。」
あいつ、湊様になんて口の利き方をっとか言ってる外野は無視無視。
「風紀の仕事だよ〜。風紀と生徒会はね、授業をパスできるんだよ。」
「まぁ、お前がSクラス以外とか考えられないもんなwwお前も、高卒ちゃんとしてるしwww」
そう、なんとなんと湊は、アメリカで高校卒業しちゃってる。
こいつは、「あとは大学だけだ」て所で日本に戻った。家庭の事情で。
「でもさ?なんでお前も高校生してんのよ?」
「僕のお父さんとお母さんの性格知ってるでしょ〜。ほーんとばか。まぁ、別に2回目の高校生活も悪くないし全然いいから来ちゃった的な?」
「なるほどね。」
湊のお父さんとお母さんは、超がつくほどのド天然。
たぶん、「湊!!大学行くってどういうことよ!!まだ、中学生でしょ!!中学校に行きなさい」「いや、でも。俺もう高校卒業…」「ここは日本よ!!外国の常識は通じないの。」と押しに押されてこの学校に来たんだと思う。なんという馬鹿。
それでも、ちゃんと仕事が出来てるってことに驚きを隠せない。そして、その2人に生まれた子供がこんなドS馬鹿だということにも
驚きを隠せない……
「我ながらにして、うちの親は馬鹿だと思うよ……その2人の間に生まれた俺は、もしかしたら養子かもしれないって思った時期もあったよね」
本人も認めるぐらいに。
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