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新歓ですか?
「え、玲央早くない!?」
と言いながら湊は食べるペースを上げた。
自分のペースで食べればいいのに…馬鹿なヤツ。
「何分にここ出ればいい?」
そう聞くと、ゴクンッと口にかき込んでいた箸をとめ飲み込み
「んーとね、ぼくはいつも7時50分に行くようにしてるよー。でも、今日は行かなくてもいいから8時15分に行こうかな」
と答えられた。
いや、気になってたけどさ?
「湊、お前さ?何組。てか、どこに行くん?そして、僕か俺、一人称ハッキリせい!」
「ん?おれ、風紀だから?」
「ん?嘘つけ。お前が風紀?は?ないない。お前は風紀を乱す側じゃボケ」
信じられない。こいつが?ないだろww
「嘘じゃないよー。コレ見てよ。シルバーだよ!!」
といい、カードを見せられたが俺は「は?」という感情に飲まれていた。カードが何?カードの凄さが分からない俺には分からない。何言ってるのかも分からない。分からない言いすぎてこんがらがってるよ俺の頭。
「おーい、聞いてる?え?みたいな顔してるね!!」
残念、「は?」だよ。「え?」じゃない。
「俺.......カードの凄さがいまいち分かってない身なんだよ、…だから....その、、よくわかんない」
今度は、あっちが「は?」て顔してた。
「聞かなかったの?」
「聞けなかったの。」
「え?!」
「え?」
…………
………
……
…
少しの沈黙を破り、湊は話し始めた。
「あのね、このカードはね?色によってランクが分かるの。ランクっていうのは、まぁ、生徒会か風紀か一般生徒で分かれてる。」
と長々と話してくれた。まとめると、
カードでランクが分かること。
ブロンズのカードが一般生徒。
シルバーのカードが役員生徒。
そして、ゴールドが特別生徒。
ついでにいうとブラックが先生用のカード。
カードによって入れる施設が限られてることもわかった。
例えば、ブロンズは役員棟には入れない。けれど、シルバーとゴールドは入れるらしい。
役員棟とは、役員専用の寮と役員の部屋がある棟らしい。お金持ちすぎんだろ。
そして、ゴールドは施設のどこにでも入れる。いわば、チートみたいなカードだった。
シルバーが申請しないと行けないマル秘部屋にも申請無しで行けるらしい。
また、そういう部屋にはドアに、カードをタッチする場所がある。というのもきいた。
あと、知ってると思うけど自分の部屋の鍵にもカードが使われる。
要は、ゴールドカードさえ有れば何でも出来るということだろう!ゴールド最高。
「おい、湊。お前、役員だろ?なんで、ここの部屋にいんだよ。役員棟に帰れ。」
ひとつの疑問をぶつけてみた。
「んー。れおのおじさん?に頼まれたから〜。なんか、呼び出されて「君は、玲央のことをよく知ってるだろ?」て」
なるほどね。まぁ、そうなるわな。だけどさぁ?一人部屋でも別に良くね。とか思った俺を許して欲しい。
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