奴に出会うの巻

1/4
1571人が本棚に入れています
本棚に追加
/105ページ

奴に出会うの巻

では、これで失礼します と一言残し副会長はどっかいった。 俺は困惑した……えっ、職員室まで金金金なんですか……パンピーの俺はこの学園に来て何回困惑しただろうか…… 「(えっと、コンコンしてから失礼しますって言うでしょ……で、そっから1年S組の黒井ですって言ってから何言えばいいんだろ?んでそのあ(((」 「そのあとは、俺たちせんせーの仕事だから深く考えんなよ転校生」 おっと、口に出していた。 深く考えんなよだって!!なにこれヤダイケメンカッコイイ/// 不覚にもドキッとした。 目の前の長身の男は、ホストみたいな格好をしていた。 黒色のシャツに赤色のネクタイ。白色のスーツ。うん、ホスト。バラをどっかに隠し持ってそう。なんて、クソくだらないことを考えていると 「おーい、転校生。俺の名前は北乃 奈良。んで、お前の担任。で、えーと。なんだっけ?教室連れてけばいいんだっけ?そうだよね?転校生?」 「え、俺?あー、別に話すことないしいいんじゃないんですか?」 咄嗟に応えたが、「そうだよね?」て聞かれた時はビビった。え、おま教師だよね!?て返しそうになったよ……おま、さっきの俺の脳内シミュレーションしてた時「深く考えんなよ」って言ってたじゃん!! あの、「深く考えんなよ」で心做しかキュンキュンしちゃった俺の心を返せよw 「キュンとしたのか転校生……。でも、俺は綺羅がいるから無理。ごめん」 勘違いされたが別にキュンとしたのは言葉だけ。ホストに用はない!!てか、謝んなよwなに振られたみたいな空気.......泣くぞ .......その、、き…ら?綺羅だっけ?そいつと一生、にゃんにゃんしとけやばーか。 まぁ、俺は心の中でしか暴言吐けないチキンなんで口に出す時は 「おいホスト。俺はそっち系じゃねぇんだよ勘違いすんなや‪ばーーかw」 「言ってることとやってること別じゃねぇか!!」 突っ込まれた。 意外とツッコミのキレはいいんだな。ふーーん。.......ムカつくな。 とグチグチグチグチ思ってると 「あっ!!あと5分でホームルーム始まる……やっべー。どうする転校生?はしる?」 「えっと、、、走るしかないんじゃないんですか?てか、キャラ変わってる。」 「キャラ?あー、初めてだからちょっと敬語を使っただけで教室では敬語なんて使っちゃァいないよ。面倒だし。で、走るの?マジで?真面目だな、お前。ここの階段を右に曲がって5番目の教室だ。頑張れよ!!」 いや、お前は走らないの!?!?!? てか、お前敬語元々使ってなかっただろ。 しかもそこは、走るパティーンだろ!! ……ということで俺は奴の手を引き、 全速力で 走 っ た ! ! ! ! !
/105ページ

最初のコメントを投稿しよう!