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恋の行方 9-2
甘い刺激を受け続け、僕のモノも芯を持ち始めていくのを感じた。宗吾さんもそれに気づいたらしく、体重を下にずらしていく。
胸はしっとりと濡れていた。
今度は下腹部に一段と大きな刺激を感じ、躰が跳ねてしまった。
「あ……あのっ、宗吾さん」
「ん?」
抱きついていた手が背中から離れてしまい、少し寂しくも怖くもなった。だから宗吾さんの少し硬い黒髪に触れてみた。
とても男らしい髪質だ──筋肉のついた背中も素敵だった。
宗吾さんの頭が揺れている。僕の脚の間で──
内股を開かれ持ち上げられ、宗吾さんの舌先の熱を、中心にある薄い皮膜に感じて戦慄が走る。
音が……卑猥だ。ぴちゃぴちゃと濡れた音に、耳たぶまで朱に染まる。
「……やっ、そこ」
巧みに動きまわる舌先が幹を辿り、先端をすっぽりと包み込んでくる。
「っん、ん──」
強すぎる刺激に遅れを取り、いやいやと首を振るが、下半身を抑え込まれて抗えない。
熱風だ──熱風が吹いている。ここには。
僕は甘ったるい息を吐きながら、うなされるように、また彼を呼ぶ。
「宗吾さん──宗吾さんっ」
「ここにいるよ。瑞樹、君を抱くのは俺だ」
その通りだ。僕を抱くのは宗吾さんだ。
躰が驚くほど過敏になっていて、もう、あまり持ちそうにない。このままじゃ宗吾さんの口に出してしまう。でも押しのけようとしても、宗吾さんが僕を抱え上げるように抱くので、びくともしない。
「いいんだ。出せ」
「……や、出てしまう! お願いです……離してっ」
「このままでいい」
「……んっ、あっ……っ」
熱が沸騰するように股間が熱くて、訴えても宗吾さんは顔をあげてくれない。最後に先端を丸ごとすっぽりと包まれ、きゅうっと力強く吸われた瞬間に、とうとう思いっきり弾けてしまった。
ドクドクと脈打ちながら放ってしまったのがダイレクトに分かって、羞恥に染まる。
宗吾さんはそのまますべて呑み込んでしまった。そんなのちっとも美味しくないのに──もうっ。
「瑞樹、最高に可愛かったよ」
一度深く抱きしめられる。そのまま脱力する暇もなく、躰中を愛撫される。
脇腹から臍、胸元。太腿の内側へと、宗吾さんが万遍なく手を滑らせる。
なんだか泣きたい程恥ずかしくなって、手を交差させて顔を覆ってしまった。だって……1年前まで散々一馬に抱かれた躰のくせに、なんだか何もかも初めてみたいにドキドキしてしまうんだ。
僕は少し変だ。
心の声は、やはり宗吾さんにも聞こえてしまった。
「ちっとも変じゃない。俺で感じてくれるのが凄く嬉しいよ。今日はここで終わりじゃない。これからが本番だ。続けてもいいな」
「分かっています。最後まで……」
宗吾さんの手が下肢を辿り、やがて尻の奥のぴったりとまだ閉じている部分を探しにやってくる。
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リンク部分 『幸せな復讐』恋の行方
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