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恋心……溢れて 1-1
【前置き、ご注意】
こんにちは、志生帆海です。
昨日は多数のスターで応援ありがとうございました。毎日コツコツ連載してきたのが報われました。
本日は前置きを……
【瑞樹視点】になります。昨日(宗吾さん視点)と同じシーンを視点を変えて忠実に追っているので、表現が重なっている部分が多くありますので、ご注意下さい。
一馬とは躰を長年何度も繋げていた瑞樹が、どういう気持ちで宗吾さんに抱かれ、一馬の名残を昇華したのかは、このお話を長編化していく上で、連載当初から絶対に書きたかったことなので……
連日のRシーンばかりで、シツコイと思われる方もいらっしゃるかもですが、どうかご容赦くださいませ。次話からは、また芽生を含めた、ほのぼのとした日常に戻っていきますね。
****
宗吾さんの名残で満たされた躰だった。
かなり夢中になって、夜更け過ぎまでふたりで愛を交し合ってしまったので、受け入れる僕の方はもう体力の限界だった。
朦朧としているうちに綺麗に身体を拭いてもらい、中も掻き出してもらい、どうやらそのまま彼の胸に抱かれて暫く記憶を失ったように眠ってしまったようだ。
「んっ……」
ふと夜中に目覚めてから先ほど彼に抱かれたことを思いだし、躰が火照って寝付けなくなってしまった。
宗吾さんは、僕をどこまでも優しく貪欲に求めてくれた。とうとう僕のすべてを宗吾さんに委ねた。もう何もかも宗吾さんに見せてしまった。
隅々まで受けた愛撫に、胸が高鳴り震えた。
素敵だった。
躰を繋げることの意味を初めて知ったような、新鮮な気持ちになってしまった。
もう一度、夢の中で彼に抱かれたくなるような……そんな甘い余韻だ。
そうだ、最初から辿ってみようか、初めての甘い想い出を──
****
パジャマも下着も滑るように脱がされていた。
産まれたままの姿の僕に、同じく裸の宗吾さんが、ガバっと覆い被さってきた。彼の重みを全身で感じたくて、僕は力を抜いて受け止めた。
僕が怖くないように、躰への愛撫の合間に沢山口づけをしてくれる。なのでまるで小さな子供のように彼の背中に手を回し、ぎゅっとしがみついてしまった。
「可愛いよ、とても」
彼の手によって太ももの内側から左右に大きく開かれ、宗吾さんの指先が奥の窄まりに触れてきた。
そこは……この1年間しっかりと閉じていた場所だ。そこは軽井沢でも、あなたのために必死に守った場所だ。
宗吾さんの手はどこまでも優しく、弧を描くようにゆっくりと窄まりの周りを撫でだした。
「瑞樹……ここ使ってもいいか」
「は……いっ……」
僕の声は小さく震えていた。すると宗吾さんが甘く微笑んで、汗で濡れた前髪をかき分け、まるで幼子をあやすように額に口づけしてくれた。どこまでも優しい仕草に安堵した。
大丈夫……大丈夫。
心の中で必死に唱えていると……宗吾さんにも伝わったようだ。
「大丈夫だよ。怖くないよ」
オイルを纏った彼の指を、つぷりと僕の蕾が呑み込んだ。とうとうこの時が……躰の内側に初めて彼を感じた瞬間だ。何度も出し入れされて湿った水音を立てるのが恥ずかしくて必死にシーツを掴んで耐えた。
「宗吾さん……もう、もう……大丈夫ですから」
「駄目だ。もう少し」
僕の躰はまるで初めて男性を受け付けるかのように真っ白な気持ちで過敏に反応していた。やがて時間をかけて僕の入り口が宗吾さんの指に馴染んで来た。彼が丹念に中を探ってくる。一番過敏なポイントをグッと指の腹で押された時は、あまりの気持ち良さに腰がビクンと跳ねてしまった。
「あっ……うっ!」
「ここだな」
そこから一気に快楽の波に巻き込まれてしまった。
もう委ねよう……あなたに。
宗吾さんは時折はっとした表情で自分を諫めるように優しく緩やかになり、それでいて次の瞬間にはまた激しく僕を抱いた。
「あっ、うっ」
小さな喘ぎ声が止まらなくなる。恥ずかしくて閉じたくなる脚を制され、僕はもっと深い快楽の波に連れて行かれた。
もっと宗吾さんの色に染めて欲しい。
アイツの余波に巻き込まれないように!
「あ……んうっ」
僕のモノもしっかり勃ちあがり、先端からは透明の蜜がとろりと溢れていた。
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