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さくら色の故郷 30-2
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ペンションに戻ると、セイくんに声をかけられた。
「お帰り! 楽しかったか」
「ありがとう。ロイヤルミルクティー美味かったぞ」
「おぉ! あれ? でも結構残ってるな」
「ごめんな、腹一杯になって」
悪いが、それは嘘だ。
瑞樹とのキスで腹一杯になったとは、流石に言えないからな。
「そうだ、他のお客さんはもう風呂が終わったから、宗吾さんと瑞樹も早めに入ってくれるか。最後に掃除しないと」
「あぁ分かった。すぐに」
部屋に戻ると、母が芽生を寝付かしている所だった。
「しー、もうすぐ寝そうなの。だからお風呂に入っていらっしゃい」
「分かった。悪いな、母さん」
というわけで、今現在、瑞樹とペンションの狭い湯船に浸かっている。
もちろんお互い真っ裸で、タオルで前を隠したりもしていない。
「うぅ……」
何ともこれは苦しい事になった。
もしかして、これは罰ゲームなのか。
さっきクールダウンしたものが、また嵩を増すもんだから、参っちまう!
瑞樹も恥ずかしそうに、さっきからずっと俯いている。
いや……もう半分泣きそうだ。
俺達、絶対に意識し過ぎだろう。
『宗吾よ……男同士で風呂に入っているだけだ。煩悩を捨てよ』と、ブツブツと念仏を唱えたくなるぜ。
「宗吾さん……あの、お互い目を瞑っていましょうか」
瑞樹の提案も、なんとも情けないもので苦笑してしまった。
彼の湯船の中で揺らぐ色白の肌。
綺麗な質感の肌。
ほっそりと長い脚。
両胸のつぶらな淡い桜貝の色のような……
「駄目です! もう見ないでください! 宗吾さんの視線だけで僕……」
瑞樹が自分の手でそっと股間を隠すもんだから、ほら、やっぱり拷問だ!
あとがき (不要な方はスルーしてくださいね)
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こんにちは! 志生帆海です。
いつも読んで下さり応援をありがとうございます。
不要不急の外出を避け自宅でずっと家族と過ごしているため、毎日更新し続けるのが正直大変な時もありますが、スターやペコメ。ページスタンプが励みになり、やる気に繋がっております。
(最近……誤字脱字誤変換酷くて本当にすみません。気づき次第修正していきます!)
ここ1か月程……毎日甘い函館旅行なので、物語的に刺激が少ないかもしれませんが、こんな時代だからこそ、ほんわかした世界を描きたくなってしまいます。
そして、あと少しで6万スターを達成できそうです。本当に毎日贈って下さり
ありがとうございます。
お礼でまたスター特典の更新をしますね!
酔っ払いの可愛い瑞樹のその後が気になっております。
スター特典は本編より砕けたコメディタッチの内容が多いです。
皆様の息抜きや癒しになればと思います。
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