5人が本棚に入れています
本棚に追加
ミユは、今頃になって、夕食を食べていなかったことに気づく。
「ショックで食欲がないはずなのに……なんで?」
なおも悲しげな声を上げる胃袋は、駄々をこねる子供のよう。
冷蔵庫に食材はあるが、調理する気力がない。レトルトカレーでもいいかと思ったが、ご飯を炊いておらず、今から米をとぐのも面倒くさい。
「コンビニでも行こうかしら」
そう言って立ち上がった彼女は、突然、辺りが闇に包まれ、全身が横揺れの地震でもあったかのように揺すられた。
最初のコメントを投稿しよう!