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プロローグ
それは突然決まったことだった。
「ねえ、怖い話しない?」
言い出したのはオカルト好きな友人だった。
この時のことは鮮明に覚えている。
言い出したら聞かない友人に、いつものことだからとノリのいいみんなは了承していたから、気乗りはしなかったが空気を読んだ。
「百物語的なやつか。マジで100個話すの?うちら5人だよ?」
誰かが言った。
「ううん。実際やるのは4人で、二巡すればOKかな。」
「てことは、1人2つかぁ。」
はしゃぐ友人は本当に楽しそうで。
……この時に止めていれば、と今更ながら思う。
でも後悔してももう遅い。
「さあ、始めようか。」
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