SF小説その2

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SF小説その2

   前回、SF小説の続きです。  星新一氏や筒井康隆氏の短編集をよく読んだのは、大学生の頃は下宿に一人暮らししてまして、帰省する際に電車の中で、休み休み読むのに適していた事もあります。  私の『ノヴァルナ』などで、皮肉めいた表現をよく用いる場合がありますが、この両氏の作品の影響かも知れませんね。エブリスタで短編集を書かれている方も多いですが、両氏の作品はSFに限らず参考になると思います。  そしてここで外せないのが、野田昌弘氏です。自称“宇宙大元帥”と、デーモン閣下のようですが、生前は人懐っこい、丸いおじさんという印象のSF作家さんでした。もちろん実際にお会いした事はありませんが。一時期、飲料か何かのCMに出演されていた事もあります。テレビ関係の仕事もなされており、今でも何かのCMでたびたび登場する、伝説の子供番組『ひらけ、ポンキッキ!』の、ガチャピンのモデルになった方です。  自身も作品をお書きになったのですが、それ以上に持ち味だったのが翻訳です。私のノヴァルナのべらんめえ口調は、完全に野田氏の影響です。前述した私が小学生の頃にSF小説にハマったのも、野田氏の『キャプテンフューチャー(宇宙FBI)シリーズ』の意訳があまりにも面白かったおかげです。  その後に読んだ、G・ルーカス自身が書下ろした小説『スターウォーズ』も、野田氏の翻訳でした。さらに大学生時代に『銀河辺境シリーズ』を読み始めたのも、たまたま手に取って表紙を見たら、“野田昌弘訳”と書かれてあったからに他ありません。  野田氏の翻訳の魅力は台詞の言い回し。ちょっとアウトローなキャラには、いい感じでべらんめえ口調をあてるところでしょうか。たとえば『スターウォーズ』では、言わずと知れたハン・ソロが、作品の中で「~じゃねぇか!」や「こちとら~だってんだ!」のような喋り方をしています。  …と、野田氏の話が長くなりましたが、働きだすとやはり読書の時間は減ってしまいますね。就職してからはあまり読む事がなくなりました。それでも『銀河英雄伝説』は読破しましたが。  あと『スタートレック』のカーク船長役で有名なW・シャトナー氏の、二次創作的な『スタートレックシリーズ』も結構面白かったです。  あ、もちろんこれまで読んで来たのは、SFばかりではありませんよ(笑)  では、今回はここまで。  
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