SF小説

1/1
105人が本棚に入れています
本棚に追加
/274ページ

SF小説

   はい、最初のお題はやはりと言うか…『SF小説』です。  ただ前にも書きましたが、執筆論を語るつもりは全くありません。あくまでも私がどのような作品から影響を受けたか…のみのお話です。  前回でも触れましたが、私が初めてSF小説を読んだのは、アメリカのSF作家ヴァン・ヴォークト氏が執筆した『宇宙船ビーグル号』を、小学生向けに意訳、編集した『宇宙船ビーグル号の冒険』です。  これは有名な『スタートレック』とも通じるところがあり、深宇宙探査船『ビーグル号』が、宇宙探検を行って様々な脅威と遭遇する話です。いまだ映画化された事は無く、知名度も高くはないですが、知る人ぞ知るといったところでしょうか。ゲームのファイナルファンタジーⅧにはこの小説に登場する“クァール”という、ヒョウのようなモンスターがそのものズバリな名前で出てきます。初めて見た時、私は思わず「うわ…クァールや…」と感動して見とれてしまい、プレイヤーキャラを殺されそうになりました(笑)  この小説があまりにも面白く、文字通りボロボロになるまで読み返しました。特にこの作家ヴァン・ヴォークト氏は、視点の使い方が絶妙で、クァールやその後に登場する宇宙生物の“イクストル”が、それぞれ自分の考え方を語る描写は、現代であっても斬新だとの評価を得ているようです。  この作品との出逢いにより、その後も子供向けSF小説を手当たり次第に読んだ事も、今の自分に影響しています。その時読んだ主なものは『海底二万里』『キャプテンフューチャーシリーズ(宇宙FBI)』『遊星からの物体X』『トリフィドの日』などなどです。  このように書くと、子供の頃の私は家に閉じこもって、本ばかり読んでいたような印象ですが、実際には自然豊かな環境に囲まれた田舎の子供でしたので、読書は夜のみ、昼間はほぼ一日中、野山や川で友達と遊び回っていました。それで夕方に家に帰ってご飯食べてテレビアニメ見て…一体いつ、宿題とかしてたのやら(笑)  話が逸れましたが、中学・高校の時はあまり読まなくなり、読んだのは『スターウォーズ』のルーカス書きおろし小説ぐらい。再開したのは大学生になってからです。といっても映画絡みが多く、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』や『宇宙の戦士』に加え、少し外れますが『アルジャーノンに花束を』など。あとは後述の野田昌弘氏絡みで『銀河辺境シリーズ』など。星新一氏や筒井康隆氏の短編などもよく読みました。  えっと…次回に続きます  
/274ページ

最初のコメントを投稿しよう!