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 それを聞いて娘は思わず顔を覆っていた両手を下ろして声のする方を見ますと、水面に顔を出したヒキガエルが毬を頭に乗せているのを見つけて、びっくり仰天しました。  一方、ヒキガエルは娘が存外きれいなので心を奪われ、自分のお姫様にしたいとさえ思って言いました。 「あの、これ、あなたの毬ですよね、返して欲しいでしょ。」
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