6人が本棚に入れています
本棚に追加
ラアリクル
『す、すみませんでした。騒がしくしてしまって』
キリトス
『初めてここのギルドに来て、テンションが上がっていたので…つい…』
???
『ん?なんだ、新人なのか?あ~、だったらまぁしゃーねーはな。んで?ここは、昇格試験会場だが何用だ?』
キリトス
『えっと、試験を受けに来たんですが…』
???
『ははっ、そりゃそーだよな。んじゃ、さっそく試験やるか。え~っと、申請書はっと』
男はそう言うと、近くの机の引き出しを開けてガサガサと漁り始めた
???
『ん~?どこだぁ~おい。見つかんねぇぞ?おーい、クレイ!申請書ってどこにあんだぁ~?』
クレイという人物の名前を呼ぶと、左にある『関係者立ち入り禁止』と書かれた扉から女性が出てきた
男の方よりも若干若く、輝く赤色の髪の毛が印象的で白の高そうなローブを着ている
背中に杖を背負っているところから、魔法使いといったところだろうか
ものすごい勢いでこっちにきた
クレイ
『ちょっと、そんなに大声出さなくても聞こえる!そして、申請書は机の隣のボックスに入っているって何回言ったらわかるの!?』
???
『あぁ~!んだったわ!ごめん、ごめん』
クレイ
『全く、なんでガウスは物の位置を覚えないのかなぁ~』
男の名前は、ガウスというらしい
クレイという女性は、どうしたらいいのか分からなくて困っているキリトス達に気づいて
クレイ
『あぁ、ごめんなさい!お見苦しいものをみせました。あなた達が昇格試験に参加する方ね?簡単に昇格試験のルールを説明します』
ルールの内容
1.試験は、筆記試験と実技試験を行う
2.筆記試験は、60分間
3.実技試験は、実際に戦ってもらう
制限時間は、20分間
20分たっても決着がつかない場合は、
延長戦 となる
延長戦では、お互いの必殺技1回のみ使用
して決着をつけること
4.正々堂々と試験に挑むこと
不正行為をした場合、即失格となる
クレイ
『これが試験のルールの大切なところです。だいたいわかったかな?質問とか大丈夫?』
キリトス
『はい、大丈夫です』
ラアリクル
『僕も大丈夫です。ちなみになんですが、実技試験の不正行為ってどのようになっているんですか?学校の試験ルールと同じ感じですか?』
クレイ
『そうね、学校の試験ルールを詳しくは知らないからなんとも言えないけど、そんなに変わらないと思うわよ。第三者の人物が審判をして、『用意、始め』の合図で始める。その前に攻撃をしてはいけない。用意の合図があるまで、武器を構えない。とかかな』
ラアリクル
『あ、同じです。分かりました、ありがとうございます』
クレイ
『よし。それじゃあ、試験はすぐに出来そう?』
キリトス&ラアリクル
『はい、よろしくお願いします!!』
まずは、筆記試験
二人は筆記試験会場に案内してもらった
パッと見は、学校の教室と同じような構造をしている
しかし、学校の教室と違うのは隠しカメラが各所にあることと、魔法によって不正行為がされないように魔法感知陣が張り巡らしてあることだ
例え小規模の魔法であってもこの魔方陣によって感知され警報が鳴り、人物を特定できるというシステムである
この魔方陣により、試験の不正行為率が一気に下がったそうだ
キリトスとラアリクルが席に着いて筆記用具を机の上に出していると、クレイが問題用紙と申請書を配ってきた
クレイ
『よし!準備はいい?今配った問題用紙に解答用紙が一緒に入っているから。申請書もついでに書いてくれる?あと、何か不備があったら教えてね。では、60分間頑張って!始め!!』
クレイの合図と共に問題用紙を開く
最初のコメントを投稿しよう!