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キリトス
『うーん、パッと見だとクレイさんは杖を背負っていたから、後方からの攻撃と多分前衛のガウスさんの身体強化魔法を仕掛けてくると思うんだけど』
ラアリクル
『うん、僕もそうだと思う。ただ、ガウスさんがどんな武器を使ってくるのかわからないのが困ったところだな。それによっては、作戦を変えないといけなくなるし……。よし、保険に3つくらい作戦プランを立てることにしよう』
キリトス
『そうだな!細かい事は、任せたぜ!』
ラアリクル
『ちょっと!全部丸投げしないで、キリも少しは考えろ!』
軽い冗談を言い合いながら、作戦を立てていった
ある程度作戦を立て終わろうとしていた時、料理が運ばれてきた
店員(女性)
『お待たせしました!』
キリトス
『ありがとうございます!おぉう……思ってたよりめっちゃ辛そうだな…』
ラアリクル
『ありがとうございます!白身魚が、美味しそう~』
店員(女性)
『では、ごゆっくりお楽しみ下さいませ』
ラアリクル
『ちょっ、キリトのソースヤバくない?メニュー表に書いてあった絵の色より、もっと赤いじゃん…』
キリトス
『う、うん…。大丈夫だ……俺は辛いのが好きだから…』
そう言い、一口食べる
キリトス
『………………っ!!』
ラアリクル
『大丈夫?めっちゃ涙目だけど。はい、お水』
キリトス
『(ゴクッ)っはぁ~っ!めっちゃ辛いけど、めっちゃ美味しい!』
ラアリクル
『はははっ、良かったね。じゃあ、僕も食べよう。……………………、うん、ちょうどいい塩加減で魚の出汁が出ていて美味しい!』
美味しい料理でお腹を満たし、二人は大満足だった
食べ終わり会計を済ませ、時間にまだ余裕があったので腹ごなしのついでにラグ村を散策することにした
そして、15分前にはギルドに戻り最後の作戦会議をおこなう
ラアリクル
『一応最初は、いつも通りの連携で行くことにして状況が変わり次第作戦を変えるということで』
キリトス
『OK、わかった!こっちも何かあったら連絡する』
ーーー約束の時間がやって来た
実技試験は最初に訪れた、競技場で行う
競技場では、ガウスがうろうろしていたが、二人を見つけると笑顔でこっちにやってきた
ガウス
『おう!ガキ共!筆記は、大丈夫だったのか?』
キリトス
『いやぁ、けっこう難しかったです』
ガウス
『はははっ、そうかい!いやぁ、俺もちょっと気になったことがあってだな、解いてみたことがあったんだが、まぁ俺の頭じゃあさっぱり解けなかったな!はははっ!』
ラアリクル
『そ、そうなんですか…』
ガウス
『俺ぁ、細かい事がニガテだからよ、こうやってクレイにいっつも怒鳴られんだわ』
キリトス
『な、仲がいいんですね…』
ガウスが、延々とクレイの愚痴を言っていると本人がやって来た
後ろには、ギルドの職員らしき人がついてきている
クレイ
『ガウス、ちゃんと説明した?』
一瞬で、ガウスの顔がやっべぇ的な表情になる
クレイ
『あんたって人はぁ~っ!いつも、いつも!』
相当怒っているようだ
顔が鬼のような形相になっている
ガウス
『あ、いや、その、い、今!、今説明するつもりだったんだよ!ちょっと、世間話をしてからと思っていてなっ?』
助けてくれと言わんばかりに、キリトスとラアリクルの方を見てくる
キリトス
『えっ!?あ、そ、そうなんですよ』
ラアリクル
『ちょ、ちょっと、筆記試験の問題で難しいところがあったので、分からないままよりも、聞いておいたほうがいいかと思って……ははは』
咄嗟に出たテキトウなフォローだった
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