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クレイ
『へぇ~っ!学生なのに、魔法無効結界を作っちゃうの!凄いんだね、君たち!』
闘いの最中だか、素直に感想を口にする
ラアリクル
『それはどうもっ!雷撃流星雨っ!』
眩い無数の光の筋が上空に出現すると、鋭利な形になり、地上へと降り注ぐ
まるで、空から降る流星群のように
キリトスは、数多の電撃を気にすることなく突き進む
魔法無効結界があるのと、ラアリクルのコントロール術を信じているからだ
まず、電撃の処理に行っているガウスへと一気に距離を詰める
キリトスは、剣に魔法を纏わせ振るう
キリトス
『くらえーーーっ!』
が、しかし剣は空を切った
ガウス
『? おいおい、そんな距離からじゃあ当たらない……ーーーーーーーーうわっ!?』
クレイ
『ちょっ、馬鹿っ!ちゃんと、見なさいっ!』
クレイはその効果について分かっていたが、ガウスが舐めきっていた
理屈は簡単だ
剣に爆発魔法を纏わせ電撃を利用し、目の前で爆発させただけである
キリトスの剣術では、ガウスに負けている
これがただの剣のみの試合であれば、きっとあっさりと負けていただろう
だが、今は違う
ギルドの昇格試験だ
実力を出し惜しみしている場合ではない
それに、ラアリクルが背中を守ってくれているという信頼もある
キリトスは、賭けに出た
多分、ガウスにはダメージは与えられてないだろう
別に、ダメージを与えたいわけではない
クレイとガウスを分断させたかった
キリトス
『(ラアリ、タイミングを合わせてくれよ?)』
幼なじみを信頼し、爆発で生じた煙に突っ込んでいく
・・・・・
ラアリクルは、そんなキリトスの考えをしっかりと理解していた
もともと、分断する予定だったので大した動揺は無かった
ただ、こんなにあっさりと作戦通りにいっていることに不安がよぎる
ラアリクル
『(あの二人は、現役の冒険者なんだろ?これくらい見抜いていそうなのに・・・・このまま押し切れるか・・・。いや、ここで安心してはダメだ。きっと何か仕掛けてくる!)』
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