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朝起きると、外が騒がしい
キリトス
『(ん…、なんだ?外が騒がしいな)』
そう思い窓の外を見た
目の前の広場に、ケガをした人達が大勢で治療を受けているようだ
周りは騒然としている
キリトス
『(あれは、昨日聞いた調査団の人達だろうか…)』
そう思っていると、隣の部屋からバタバタと走ってくる音がし、ラアリクルが勢いよく入ってきた
ラアリクル
『キリ、起きてる!?大変なことになってるみたいだよ!』
キリトス
『うん、起きてるよ。っていうか、広場に大勢のケガ人がいるけどもしかして調査団の人達?』
ラアリクル
『そうなんだよ!なんでも、群れが道を塞いでいる理由は、魔物同士の縄張り争いに負けて追い出されてしまって、行く場所がなくて留まっているみたいなんだ』
キリトス
『なるほどね~』
ラアリクル
『それで、ダートス山脈の生態系を調査したら、占拠した魔物は本来であれば居るはずのない種族らしい』
キリトス
『あ~、よくあるやつな』
ラアリクル
『そう、よくあるやつ。んで、原因の魔物退治の依頼をギルドに申し込むんだって』
キリトス
『ふ~ん…ということは進めるようになるにはまだ時間がかかるのか』
ラアリクル
『うん、そうだね。これからどうするよ?』
キリトス
『どうするってそりゃ~もちろん、俺達が倒しに行くに決まってるじゃん!』
ラアリクル
『あ、やっぱり?』
キリトス
『んなのあったりまえじゃん!冒険者たるもの、こういう依頼をさらっとこなすもんでしょ!』
キリトスは、目をキラキラさせながらラアリクルの方を見る
ラアリクル
『(こいつが、そういうやつだってことすっかり忘れてたわ~)』
ラアリクルが悩んでいる間、キリトスはさっそく出かける準備をする
キリトス
『いくぜ!ラアリ!早くしないと先を越されてしまう!』
ラアリクル
『はいはい、わかった今行くから落ち着いて』
ラアリクルも準備を済ませ、2人はギルドがある建物へと向かう
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