6人が本棚に入れています
本棚に追加
ラアリクル
『えっと、そうなると僕たちはギルド登録をしないといけないんだよね?』
キリトス
『うん、そうだね。あれって時間かかるのかなぁ~』
ギルド登録とは、冒険者にとってとても便利なシステムだ
登録を済ませ証明書を貰えば、自身の身分証明になり依頼を受けることが出来るようになるのはもちろんのこと、各街にあるギルド内の施設をほぼ無料で利用することが出来る
また、ギルドと協定を結んでいる店や宿屋であれば半額で利用可能になる
他にも様々なサービスを受けられるので、取っておいて損はない
そして何よりも、ある程度のランクにあがれば下の大陸に行ける許可が貰えるため大半の冒険者はこれが目当てで登録することが多い
ギルドの入り口には、初めて来ても誰もが分かるようにとギルド共通の大きな旗が掲げあげてある
少し暗めの赤をバックに丸い盾の後ろに2本の剣が交差してあるデザインだ
盾には、助け合いを意味する緑の羽が描かれている
重厚感のある扉を開けると、冒険者達の話し声がどっと聞こえてくる
中は、高級ホテルのロビーのようになっており各所に花が飾ってあるのでさらに華やかな雰囲気になっている
奥の方にはラウンジ的なスペースがあり、周りには水が流れているので疲れた気持ちに安らぎを与えてくれる癒しの空間になっている
カウンターはいくつかに分かれており、それぞれに役割があるようで、分かりやすいようにカウンター前に小さな看板で『依頼受付』、『素材換金』などと案内が書いてある
キリトス
『うおぉ~!!すげぇ~!!1度でいいから他のギルドに入ってみたかったんだ!』
キリトスは、目をキラキラさせとても興奮しながら辺りを見回した
ラアリクル
『はいはい、ほらさっさと受付に行こう?』
キリトス
『うんっ!(満面の笑み)』
『登録受付』と書いてあるカウンターへと向かう
受付嬢
『こんにちは!こちらはギルド登録受付カウンターです』
キリトス
『あ、あの、2名分のギルド登録をしにきたんですが…』
受付嬢
『2名様の登録で、よろしいでしょうか?』
キリトス
『はい、そうです』
受付嬢
『では、こちらの用紙に必要事項を記入の上、何か身分証明になるものをお持ちの際はそちらも一緒にご提示ください。書き終わりましたら、またこちらのカウンターにお越しください』
キリトス
『はい、分かりました。はい、ラアリの分』
ラアリクル
『ありがとう~』
二人は移動しながら話す
キリトス
『えっと、この用紙に必要事項を書いて、もし身分証明になるものがあったら一緒に持ってきてだって』
ラアリクル
『僕達の場合は、身分証明書って学生証でいいんだよね?』
キリトス
『うん、それでいいと思うよ』
用紙には、氏名・住所・生年月日・資格を取得してる場合は記入・希望するコース・簡単なアンケートを記入するようになっている
ちなみにコースというのは、狩猟担当コースと
採集担当コースだ
狩猟担当コースは、主に魔物・盗賊等の討伐依頼を受けることができる
採集担当コースは、主に素材集めの依頼を受けることができる
狩猟担当コースは、依頼達成した時の獲得金額が高い分、命懸けの戦闘が主で命を落とす事例も多く常に危険と隣り合わせである
採集担当コースは、狩猟担当コースに比べて安全性は高いが獲得できる金額は少ない
しかし安定した金額を得ることができる
また、こちらの方が常に依頼がきているためいつでも受けることができる
なので、狩猟担当コースの人達は一緒に採集担当コースを選ぶことが多いらしい
キリトス
『よし!書けたから提出しに行こうか』
二人は、アンケート用紙を持ってカウンターへと向かう
最初のコメントを投稿しよう!