友情のシルシ

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 お気にいりのチェックのカーテン。  いとこにもらったキルトのベッドカバー。制作に三ヶ月かかったから大切にしてね。そう言われていた物。  一階に音が響かないようにと敷いてあるネコ柄のふわふわ円形ラグ。  みんな真っ赤だ。血まみれだ。 「なぜ、わたしの家に来たの?」  みんなの怒りをかわないように、言葉を選び、聞く。  大好きなものが血で汚されても、薄笑いを浮かべてみせる。  「だって、ねえ」 「そんなの、言わなくったって、わかるよね」 「そうそう。不公平なことはできるだけ。公平にしたいじゃない」  だからわたしの家に来て、いやがらせをしている。  いつまで続くのだろう。  ずいぶん時間が経った気がする。  異常なつるし上げにあっているせいで本当は数秒も経っていない。たぶんこちらだと思われる。  だとしたら。  わたしには永遠にも思える時間、彼女たちに責め続けられるのか。  血みどろの彼女たちの姿。  わたしのせいではないのに。  どうすれば、彼女たちはここから去る? わたしを許してくれる?  だけどわたし。  あの子のように。  死にたくない!
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