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未来
「来年は、こっちに戻ってくるけど一緒に住まない?」
彼は私の答えを知っている。
「うん!楽しみにしてる!色々準備しておくね!」
彼は席を立って、花束を抱えてきた。
「結婚しよう。絶対幸せにするから。」
「ありがとう。よろしくお願いします。」
私は花束の中にあった小さな箱を取り出す。
私の好きなカエルのモチーフの指輪だ。
「すごくきれい。」
カエルの目は、きれいなグリーンで光によって色を変えていく。
彼は私の好きなものを覚えている。
まわりとは違うものでも、好きならそれが一番だよと言ってくれた。
否定してくれてもいいのに、あなたは普通のものを身につければいいのにと思う。
あなたがあなただから、好きなのに
私に染まってしまったら嫌いになってしまう。
彼の左手のカエルと目があった気がした。
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