5人が本棚に入れています
本棚に追加
風呂場から吹き抜けのホールを通して二階のゲストルームにルカ モルドバンの鼻歌が聞こえて来る。
ベッドメイクが終わるとロレナは「本当にいい感じの男性ね」と言って来た。
「それはもちろんよ、私が選んだ彼だもの」とダリアが自慢気に言う
するとロレナの顔から表情が突然消えて行った。
「でも、あなたは前の人の時もそう言ったわよ」ロレナが抑揚を抑えた低い声で言った
「前の人のことは言わないで」ダリアが間髪を入れず言い返す
「その前の人の時も…」ロレナは尚も続けて言う
「もうやめて」ダリアが堪えきれず感情的に言い放った
「じゃあ、今度の彼は大丈夫ね」ロレナはダリアの目を見据えて言う
「分かってるわ」ダリアも視線を反らすことなく見つめ返して言った
最初のコメントを投稿しよう!