月影のダリア

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深夜、ダリアは一人で風呂に入った。 時間をかけて体の隅々まで洗うと心まで清められた様な気分になる。 風呂から上がるなりそのまま脱衣室にある大鏡の前に座り栗色のロングヘアーをドライヤーで丁寧に乾かしてブラッシングした。 それからシルクのナイトウェアーを素肌の上に直に着る。 シルバーで艶やかに光るその生地はダリアの体のラインを忠実に再現しながら滑り落ちて行った。 そしてその時、自分の体の表面で僅かに起きた摩擦にダリアはこれから始まろうとしていることを予見し理性が恍惚の泉の中に呑み込まれて行くのを感じた。
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